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今回はう蝕と市販のおかしの関連性についてお話します。
う蝕とは、ミュータンスレンサ球菌などがショ糖(スクロース)から酸を産生し、その酸によりエナメル質などの硬組織を溶解させる疾患のことをいいます。
う蝕は患者さんのおかれた環境(経済、教育、家庭など外部環境要因もかかわるとされますが、Keyesは、「細菌」「歯(宿主)」「スクロース(砂糖)」の3つの要因と、脱灰が起こるまでの時間的な要因、さらに、食習慣やセルフケア等の生活習慣が関連して発症する多因子疾患であるとしています。
よって、う蝕予防のためには、スクロースの摂取制限を行い、間食回数および内容を指導することにより、口腔内のスクロースの停滞時間を短くし、酸性状態が長く続かないようにする必要があります。
保護者が子どもたちに与えているお菓子は、スナック菓子がもっとも多く、次に多いチョコレートと飴をあわせると、その割合は約50%を占めているというデータがあります。
また、摂取するお菓子に対するdmf歯数では、飴がもっとも高値を示し、逆にもっとも低値だったのはせんべいであったと報告しています。飴は口の中にとどまる時間が長く、口腔内の酸性状態が長く続くことから上記の結果が導かれたことは想像しやすいと思います。
しかしながら、甘いお菓子を食べたいお子さんが多いのもたしかなことです。最近は、ショ糖(スクロース)ではなく代用糖(う触を起こしにくいという観点から開発された甘味料)を使ったものも多く出ています。
広く知られているのは、糖アルコールのひとつであるキシリトールでしょう。
糖アルコールはミュータンスレンサ球菌がスクロースから酸を産生するのを抑制します。
しかし、多量に摂取すると下痢を誘発するので注意が必要です。また、糖アルコールのひとつであるエリスリトールでアナフィラキシーショックがみられたとの報告もあるので、アレルギーにも注意しなければなりません。
その他、代用糖としてマルチトール、パラチノース、ソルビトールなどがあります。これらが含まれたものをおすすめするのもよいでしょう。製品により非酸産生の類以外のものも含まれている場合もありますので、製品の原材料も確認するようにしましょう。