こんにちは。桜新町駅徒歩1分のアロマデンタルオフィスです🌸🌸
皆さんは日常生活の中で、『歯がしみる』といった症状を感じたことはありますか?
「もしかしたら、むし歯になってしまったのかも?」
と不安を感じたことがある方も、少なくないのではないでしょうか。
もちろん、むし歯になったことが原因で『歯がしみる』という症状が出ることはあります。
しかし、『歯がしみる』といった症状は、むし歯だけが原因で起こるものではありません。
今回は、むし歯以外の原因で起こる『知覚過敏』というものについてお話していきたいと思います。
まず『知覚過敏』の症状として、「冷たいものが歯にしみる」
「歯ブラシを当てると痛みがある」といったものがあります。
これは、歯の表面のエナメル質やセメント質が何かしらの原因によって剥がれ落ちてしまい、
中にある象牙質という部分が剥き出しになり、外部からの刺激が
象牙細管という象牙質の中の細い管を通じて歯の神経に伝わってしまうため起こると言われています。
では、『知覚過敏』が起こってしまう原因として具体的にどのようなことがあるのでしょうか。
歯周病や加齢による原因があるのはもちろん、
噛み合わせや歯ぎしりなどによって過度な負担がかかってしまったり、
歯磨きのし過ぎやブラシを当てる力が強過ぎたり、
など様々なことが原因で歯肉は下がっていきます。
歯肉が下がってしまうと、セメント質におおわれた歯根が露出してしまいます。
セメント質は比較的軟らかいため、歯磨きによって剥がれてしまい、中の象牙質が露出してしまうのです。
歯磨きの時に力を入れ過ぎて歯ブラシを当ててしまうと、
エナメル質が削られてしまい、象牙質が露出してしまうことがあります。
さらに、象牙質を含めて削られ、へこみを作ってしまうことがあります。
しかし、このへこみができてしまう原因の多くは、
自身の咬む力が歯へ過度にかかった時に、
歯の根元付近に負担が集中するためだと言われています。
そのため、このような症状は特に、日常的に食いしばりや歯ぎしりを強くする方に多くみられます。
では実際に『知覚過敏』と診断されたら、どのような処置が必要になるのでしょうか。
症状の程度によって色々な方法がありますが、今回はよく行う対処方法をご紹介します。
まず1つめは、露出してしまった象牙質の部分に知覚過敏防止のための薬を塗る方法です。
一度塗るだけでは症状が治まることは少ないため、
経過を診ながら何度か繰り返し塗ることで症状を緩和させていきます。
2つめは、噛み合わせの調整を行う方法です。
部分的に偏って力がかかってしまっている場合は、
噛み合わせの調整を提案させていただきます。
また、歯ぎしりや食いしばりが強い方には負担を分散させるために、
マウスピースの使用を勧めさせていただくこともあります。
3つめは、象牙質が露出してしまった部分に詰めものをする方法です。
自身の咬む力によって根元が欠けてしまい象牙質が露出してしまった場合や、
欠けた部分からむし歯になってしまったりした場合は、その部分を少し削り
プラスチックを詰めることで、外部からの刺激を遮断します。
以上のように『知覚過敏』には、様々な原因があり、それに対する処置も色々あります。
もし、『歯がしみる』症状に悩まされている方がいらっしゃいましたら、
一人で悩まずに一度当医院までご相談にいらしてくださいね。