こんにちは!桜新町駅、徒歩1分の『アロマデンタルオフィス』です🌸
今回は高血圧症と歯科治療の関係についてお話いたします。
まず高血圧症とは
私たちのからだのなかでは、心臓から全身へと血液が送り出されています。
血液の通路となっている管が血管です。ホースに流れる水をイメージしてください。
このとき血管の壁には流れてきた血液により圧力がかかります。これを血圧と言います。
ホース内を勢いよく水が流れるように、血管にかかる血液の圧力が大きくなります。
このように血管にかかる圧力が大きい状態を高血圧といいます。
血管にかかる圧力が大きい状態(高血圧)をそのままにしておくと、脳や心臓への負担となります。高血圧症は脳卒中(血管が詰まったり破れたりすることによって脳が障害を受ける病気。脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)を起こし、最悪の場合死に至ります。高血圧症の患者さんは約4300万人いるといわれています。高血圧症を起因とする脳卒中や心疾患により1年で10万人が死亡していると推測されています。
歯科治療と高血圧はどう関係があるのでしょうか
皆様は「白衣性高血圧」という言葉をご存知でしょうか。
家で血圧を計ると高くないのに、病院で血圧を計ると高くなる。
そんな経験をされたことはありませんでしょうか。
血圧は緊張したりストレスを感じたり、痛みを感じたりすると高くなります。
これを「白衣性高血圧」といいます。白衣性高血圧は普段血圧が高くない方でも起こります。
歯医者では椅子に横たわったときや、麻酔の注射のとき、抜歯のときなど
緊張やストレス、痛みを感じることが多いので歯医者では特に血圧は上がりやすいです。
血圧が高くなりすぎると、血管への圧力が上がり、パンパンになった血管が破れて脳出血(高血圧脳症)を起こしてしまうことがあるのです。こうなると救急搬送が必要になります。
最悪の場合死に至ります。
そのようなことを防ぐために、高血圧症をお持ちの方は必ず問診票にご記入していただくか、直接歯科医師にお伝えください。高血圧の方は血圧や血中酸素濃度などを計りながら治療を行うこともございます。お薬手帳も忘れずにお持ちください。
安全に歯科治療を受けたいただくためにご協力をよろしくお願いいたします。